こんにちは。現役看護師の無理やあブログ管理者の無理やあです。
この無理やあブログは、記事をそのまま書いてもらえば看護実習の事前学習ノートが仕上がるブログです。
無理やあブログはこんな看護学生さんにおすすめ!!
□事前学習を書くのが面倒くさい
□事前学習を書く時間が無い
□事前学習を早く終わらせて別の記録・レポートに専念したい
事前学習は、看護実習には提出が欠かせないものです。しかも、普段から何かしらの課題やレポート提出に追われる看護学生さん、この無理やあブログはその事前学習を仕上げるために活用できます。
無理やあ!!事前学習・・無理やあ!!という看護学生さんは是非見て活用してください。
今回のテーマは『【食道がんの術後】看護実習の事前学習ノートに書く看護のポイント』です。
看護実習での受け持ち患者さんの疾患として、食道がんは出会う確率が高いと思います。是非活用して下さい。
では、いきましょう!!
※あわせて読んで👇 『食道がん』について
食道がんの術後
・食道がんの手術は、肺や気管、脊椎、および心臓血管系の臓器に囲まれた縦隔深部という解剖学的に制約がある部位の手術であることから、手術は難易度が高く長時間に及ぶ。
・また手術は頸部、胸部、腹部に及ぶ範囲で行われ、開胸により肺の虚脱があることなど、術後合併症が起こりやすく侵襲の大きい手術である。
術後の看護の特徴
術後24時間以内
・術直後は、気管挿管チューブ、胃管が挿管されていることがある。頸部と腹部に吻合部ドレーンが挿入されており、胸腔ドレーンが挿入されて低圧持続吸引が実施されている。
・術当日から24時間以内は術後出血が起こりやすい。
※術後出血を早期発見するための看護
・術前に患者が出血傾向にあるか確認する。プロトロンビン時間や出血時間、血小板数、抗凝固剤を内服していないかなどを確認。
・術後は、OP看護師から術中に止血に時間がかかった又、血管を傷つけてしまったなどの問題がなかったを確認しておく。
※あわせて読んで👇
術後数日
・手術操作によって反回神経が障害されると反回神経麻痺が起こり、嗄声や嚥下障害、両側の神経麻痺でれば呼吸困難が起こるため、術後の抜管から注意が必要である。
・咳嗽反射が弱くなり自力で排痰できなくなることから、術後数日以内に無気肺や肺炎が起こることがある。
※反回神経麻痺とは
・反回神経麻痺では、声帯が麻痺してかすれ声になったり、声が出せなくなる。
・原因は肺がん・大動脈瘤・脳卒中・怪我・感染・神経疾患など。
・反回神経麻痺の看護は、水分にとろみを付ける・ゼリーの摂取、むせないことを意識しゆっくりと食事を摂る、誤嚥性肺炎予防のため口腔ケアを行う。
術後3~4日ごろ
・虚脱した肺が拡張しエアリークがなくなり、排液量200ml/日以下を目安に胸腔ドレーンが抜去される。
術後1週間程度
・手術後1週間は、縫合不全の徴候や症状に注意する必要がある。
・経口摂取が開始となることで、誤嚥性肺炎を起こすことがあるため、注意が必要である。頸部と腹部の吻合ドレーンも、経口摂取が開始となり排液の量と性状に変化がなければ抜去される。
リハビリテーションの注意点
・1日数回に分けて少量ずつ食事を摂る方法や食後の注意事項などを習得できるよに援助する。
・咽頭を合併切除している場合には、食道発声や口唇の動きでコミュニケーションがとれるような訓練ができる援助をする。
術後肺炎・無気肺の予防
術後肺炎・無気肺になる原因と根拠
・患者は術前から呼吸障害があることが多い。 根拠:食道がんの患者は長期にわたり喫煙している人が多いため。
・術前から低栄養状態がある。 根拠:食道がんによる通過障害のため。
・無気肺が起こりやすい。 根拠:食道がんの手術では胸部と上腹部の切開が実施されるため、術後の呼吸運動が抑制されるため。肺が虚脱するため。
・自力での排痰が困難な状態。 根拠:気管や気管支の周囲のリンパ節を切除することにより気管や気管支への気流が低下することが要因となるため。
・有効な咳ができない。 根拠:生理的な咳嗽反射が術後一次的に消失するため。
・有効な咳ができない、また誤嚥も引き起こす。 根拠:反回神経麻痺が起こると声門の閉鎖障害を起こすため。
術後肺炎・無気肺への看護のポイント
・術前から呼吸訓練を行い、口腔内の清潔を保つために1日3回の食後の歯磨きに加え数回の口腔ケアを実施する。
・術前からの栄養管理と、糖尿病の既往がある患者には血糖コントロールを徹底する。
・不用意に強い咳嗽をしないように説明する。 根拠:術後は痰の排出を促すが、縫合不全を起こさないようにするため。
・肺の聴診を行い痰が貯留している箇所を想定して、体位ドレナージを行い、自己排痰が困難であれば吸引で痰を除去する。
・無気肺があれば、聴診での呼吸音は減弱あるいは消失する。
・術前から行っている呼吸訓練や深呼吸を促す。
・疼痛コントロールを実施し早期離床を促す。
最後に
看護の実際には、臨床看護技術が必要となります。口腔ケアや血糖測定、聴診など復習しておきましょう。
また、症状によればコミュニケーションがとりにくい場合があるので、コミュニケーション方法についても知っておくことで、有効な疎通が可能になると思います。
コメント