術後の機器やルートなど看護実習の事前学習ノートに書くべき観察・看護のポイント10選

周手術期の看護

こんにちは。無理やあブログ管理者の無理やあです。

この無理やあブログは、記事をそのまま書いてもらえば看護実習の事前学習ノートが仕上がるブログです。

事前学習は、看護実習には提出が欠かせないものです。でも普段から何かしらの課題やレポート提出に追われる看護学生さん、この無理やあブログはその事前学習を素早く仕上げるために活用できます。

無理やあ!!事前学習・・無理やあ!!という看護学生さんは是非見て活用してください。

今回のテーマは『術後の機器やルートなど看護実習の事前学習ノートに書くべき看護のポイント』です。

術後はたくさんの機器やルート・・看護実習では絶対観察しますよね。校内実習でも絶対しますよね。観察して実習担当看護師に報告、記録、計画と・・なので是非、事前学習に活用して下さい。

では、いきましょう!!

※あわせて読んで👇 おすすめ記事

点滴(輸液ポンプ)の観察・看護のポイント

観察ポイント

・術直後~術後3日目は、指示された流量であるか、点滴刺入部の痛みや発赤、腫脹、点滴の漏れ、静脈炎の有無(点滴刺入部から中枢部の静脈に沿って痛みや発赤がないか)。

看護のポイント

・術直後~術後3日目は、体動により点滴が事故抜去されないように、ルート類は手に触れない位置に配置する。

・ルート類の閉塞や事故抜去、褥瘡の原因となるため、ルート類が身体の下に入らないようにする

酸素の観察・看護のポイント

観察ポイント

・術直後は、全身麻酔による呼吸抑制の早期発見舌根沈下の有無、SpO₂や呼吸回数、チアノーゼの有無)、流量が指示通りか、チューブの屈曲や閉塞が無いか、酸素マスクや鼻カニューレから問題なく酸素が供給されているか。

・術直後~術後3日目は、酸素化が十分であるか、SpO₂や呼吸回数、呼吸困難やチアノーゼの有無。流量やマスク・チューブの観察の観察は「術直後」から継続。

看護のポイント

・術直後は、吸引を行う。 根拠:気道閉塞を防止するため。

・術直後は、覚醒を促すために覚醒刺激を与える。舌根沈下がある場合は、枕を外した頭部後屈の姿勢で気道を確保する。

・術直後は、酸素マスクやベンチュリーマスクを用いた酸素投与を行う。

・術直後~術後3日目は、呼吸器合併症を予防する呼吸法を行う。セミファーラー位で膝の下に枕を入れて膝を曲げ、鼻から息を吸って呼気の最後に少し息を止める(息こらえ)。呼気時は口をすぼめて息を長く吐き出す(口すぼめ呼吸)

・呼吸機能の回復に応じて、食事が可能な鼻カニューレに変更する。 根拠:経口からの栄養摂取を促進するため。


心電図モニターの観察・看護のポイント

観察のポイント

・術直後~術後3日目は、心拍数の観察と変動及びその原因のアセスメント、心電図モニターの異常波形の有無や出現頻度

看護のポイント

・術直後~3日目は、ペースト貼付部位に皮膚トラブルがある場合は張り替える

・術直後~3日目は、不整脈が出現した場合は、血圧を測定して体内循環が維持できているか確認する。心電図モニターの波形・数値を過信せずにバイタルサイン測定を実施していく。

※あわせて読んで👇 おすすめ記事


自動血圧計の観察・看護のポイント

観察ポイント

・術直後~3日目は、血圧の観察、およびその変動と原因のアセスメント、血圧測定による痛みや発赤などの皮膚トラブルの有無。

看護のポイント

・術直後~3日目は、定期的に血圧の測定部分を変更する。 根拠:同部位で測定し続けると皮膚トラブルを生じやすいため。

・自動血圧計で異常値が出現した際は必ず手動で血圧測定を実施する。

SpO₂モニターの観察・看護のポイント

観察のポイント

・術直後~3日目は、SpO₂の観察と変動およびその原因のアセスメントの実施。SpO₂の正常値は95~100%で、90%以下の場合は呼吸不全を疑う

看護のポイント

・術直後~3日目は、挟み込み式の場合、圧迫による皮膚トラブルの有無を確認する。貼付式の場合は、センサー部の発熱による低温やけどに注意する。循環動態が不安定な場合には正確に測定できないので測定部位の変更や、末梢循環不全があれば装着部を温める

胃管の観察・看護のポイント

観察のポイント

・術直後~3日目は、排液量や排液の性状色、におい、粘稠度など)、チューブによる圧迫で鼻腔の痛みや発赤などの皮膚トラブルの有無、菅の閉塞や詰まりが無いか、流出量や胃管の固化の有無

看護のポイント

・術直後~3日目は、胃管の排液用バッグは、胃への内容物の逆流を防ぐために胃よりも低い位置に置く。流出が悪い場合や詰まっている場合はミルキングを行う。定期的に排液を破棄する。


創部ドレーンの観察・看護のポイント

観察のポイント

・術直後~ドレーン抜去までは、排出物の性状(量や色、におい、粘稠度など)、閉鎖式ドレーンの場合指示通りの陰圧がかかっているか、ドレーンの屈曲・閉塞、接続部の外れの有無固定位置のずれの有無や程度事故抜去の有無を観察刺入部や固定部周囲の痛みや発赤などの皮膚トラブルの有無

・術直後は、排液は血性または漿液性

・術後1~3日目は、排液は徐々に赤みが減少して漿液性に変化する。開放式ドレーンの場合発熱など感染徴候の出現の有無。

看護のポイント

・術直後~ドレーン抜去までは、固定用テープによる皮膚トラブルに注意する。清拭の際にはテープを剥がして部位を変えて再度貼付する。貼付する際にはドレーンを引っ張らないように注意する。

・ドレーンに側孔がある場合、側孔が刺入部よりも外に出ていないか位置を確認する。 根拠:側孔が刺入部よりも外に出ていると効果的に排液ができないため。

創部ドレッシングの観察・看護のポイント

観察のポイント

・術直後~術後3日目:ガーゼの場合は、ガーゼの上層への血液や滲出液のしみ出しの有無や性状・量。フィルムドレッシング材の場合は、創部の発赤や創の離開の有無

看護のポイント

・術直後:ガーゼの場合は、上記の観察後、過剰な滲出液のしみ出しが無い場合には、創部保護のためにガーゼを外したり、めくったりしない。 根拠:不潔で感染リスクが高まるため。

・創部を直接観察するためにガーゼを外した場合は、新しいガーゼに交換する。

・術後1~3日目:ガーゼの場合は、ガーゼを交換し必要時創部の洗浄を行う。ドレッシング材の場合は指示があるまで剥がさない


膀胱留置カテーテルの観察・看護のポイント

観察のポイント

・術直後~術後3日:尿量(成人の基準値1日薬1000~2000ml、1~1.5ml/㎏体重/時。術後は利尿期に入るまで0.5ml/㎏体重/時の尿量があることを確認する)、尿の性状(色や混濁の有無)

看護のポイント

・術直後~術後3日目:留置中は1日1回は陰部洗浄を行い陰部やカテーテルの清潔を保持する。外尿道口に過度な圧迫がかかっていないか確認し、必要時はカテーテルの固定位置を変える

・早期に抜去できるように援助する。 根拠:留置期間が長くなると尿路感染のリスクが高まるため。

弾性ストッキング・フットポンプの観察・看護のポイント

観察のポイント

・術直後~離床まで:下肢周囲径の左右差や急激な増加の有無下肢の疼痛や発赤ホーマンズ徴候の有無、弾性ストッキングやフットポンプによる皮膚トラブルの有無

看護のポイント

・術直後~離床まで:下肢の自動的運動、足関節の背屈・底屈運動を行う。 根拠:下肢の筋肉ポンプ作用により静脈還流を増加させる

・疼痛が強く自動運動が困難な場合には、他動的に動かす


最後に

術後、患者さんに装着されている機器の数値やルートの状況、排液量は実習の記録に必要なものですね。観察項目や看護のポイントを抑えていれば、実習担当看護師からの質問にも対応できると思います。この、記事を事前学習に活用して下さい。また、休憩時間に分からないことがあれば、記事を見直すなどで利用してください。

では、また!!!

Follow me!

コメント

PAGE TOP