胃がんの看護実習の事前学習ノートでの書き方とポイント11選 根拠付

事前学習これ見て

こんにちは、無理やあブログ管理者の無理やあです。

この無理やあブログは、そのまま!マジで!そのまま!書けば、事前学習が仕上がっちゃいます!

今回のテーマ早速紹介します。『胃がん』です。胃がんの事前学習を書くなら、この記事そのまま活用して下さい!!

看護実習での、受け持ち患者さんの疾患でも多い「胃がん」。そのため、事前学習で「胃がん」について書く機会も多いと思います。

ただでさえ、記録に修正に、看護計画の立案、評価に・・実習の目標・計画などなど大忙しの看護学生さんが、事前学習で取れる時間は少ないんです。

なので、この無理やあブログで、少しでも事前学習を書く時間を短縮し睡眠時間を確保して下さい!!

「胃がん」の事前学習のポイント・書き方根拠付きでまとめました。

では、いきましょう!!

胃がんの主な危険因子

・ヘリコバクターピロリの感染

・喫煙

・塩分の多い食事

・野菜の不足

胃がんの症状

早期胃がんほとんどは無症状

進行胃がん無症状、もしくは心窩部痛、腹部膨満感、食欲不振、腹部腫脹、嘔気・嘔吐、体重減少、黒色便、貧血(易疲労感)

・胃がんの発生は男女比が2:1と男性に多く50~60歳の男性に多くなっている。

・ただし、進行胃がん4型(スキルス型)は若い女性に多いのが特徴。

ヘリコバクターピロリ感染が関係!?

ヘリコバクターピロリは何本ものしっぽがついたような形のグラム陰性桿菌です。強酸性の胃の中で生存することのできる特殊な最近です。口から口感染により小児期に多く感染するといわれています。ヘリコバクターピロリに感染すると、胃粘膜が障害を受け、慢性胃炎(萎縮性胃炎)、胃潰瘍、胃がん、などが引き起こされます。


胃がんの検査

腹部触診の注意点

・触診で痛みのある部位はないか、痛みはどのようなものか観察。

・膝を立てて行う 根拠:膝を立てると腹部の筋肉(腹壁筋)が弛緩し、内臓が触れやすくなるため。 

・痛みのある部位は最後に行う 根拠痛みのある部分を刺激すると腹壁筋の緊張が起こって、その後の触診所見が不明確になるため。

バリウムを用いる検査

MLD(上部消化管造影検査)別名:胃透視

・検査前夜、9時以降は絶飲食(病院や主治医の指示による) 根拠:胃内部を空にするため。

・胃透視:造影剤(バリウム)を用いて胃エックス線検査を実施する。

・バリウムを用いて、エックス線で透視すると、胃の形や位置粘膜の変化などから、がん潰瘍などの病変の有無、病型がわかる。 根拠:さまざまな角度、体位で写真を撮るため、がんや潰瘍などの病変のある部分では、バリウムがはじかれたり、溜まるなどしてくっきりと浮かび上がるため。

バリウム禁忌の場合

イレウス通過障害がある場合。 根拠:バリウムは水に溶けないため、検査後に緩下剤を内服し排泄するが、イレウスがあると、その部位でバリウムが詰まってしまうため。

消化管穿孔(穴があいていること)が疑われる場合。

誤嚥の可能性が高い場合。

GIF(上部消化管内視鏡検査)

・GIF(上部消化管内視鏡検査)は、カメラライト、組織を摂取できる鉗子を通す穴があり、病変をみて進行度がわかり、ポリープがあれば生検できる。

咽頭麻酔薬を使用。 根拠:この検査は喉が一番苦しいため。

・咽頭麻酔薬を使用したら、検査後1時間は絶飲食うがいも禁。 根拠:誤嚥の危険があるため。

・消化菅の動きを弱めるため、抗コリン薬を投与する場合があるが、副作用の眠気めまい目のかすみを感じるリスクがある。そのため、車の運転は控えるよう説明が必要。その他に、尿閉や便秘などもある。前立腺肥大がある患者では、排尿困難を生じるリスクや、緑内障が悪化することもある。

胃がんの好発部位

幽門部に多い。 根拠:狭くなっており、食物が次から次へと通ることで、ストレスを受けやすい。 また、ヘリコバクターピロリによる、萎縮性胃炎や腸上皮化生は胃の下部(幽門部)から発生するため、胃の下部にがんが発生しやすい。


胃がんの転移ルート

胃がんが胃の外に広がるルートは大きく2つに分けられる。

胃から出て行く管にのって広がるルート

血行性転移

・がん細胞は胃から出ていく静脈を通って他の臓器へと移動する。転移先は肝や肺、脳、肝転移が最多。 根拠:門脈に流れ込むため。

リンパ性転移

・がん細胞はリンパ管に侵入し、①所属リンパ節に転移巣を作り、そこからリンパ管を通り離れたリンパ管まで移動し、左鎖骨上窩リンパ節に転移したものを、ウィルヒョウ転移という。(国試)

胃の漿膜をつきやぶって周囲に広がるルート

・直接湿潤:漿膜をつきやぶって胃の外側に出たがん細胞が、膵臓や横行結腸など、隣接している臓器に直接広がっていく。

・腹膜播種:漿膜を突き破って胃の外側に出たがん細胞が、種をまくように腹腔内にばらまかれます。まかれたがん細胞を中心として転移巣が作られる。

ダグラス窩(直腸子宮窩)にまかれたものを、シュニッツラー転移。(国試)

卵巣へ転移したものをクルッケンベルグ腫瘍と呼ぶ。(国試)

胃がんの分類

粘膜下層まででとどまっているのが早期胃がん。(内視鏡で切除できる)

固有筋層より深くまで達しているのが進行胃がん

内視鏡によるがん切除の絶対適応

①2センチ以下

②粘膜内がん

③分化型のがん

④潰瘍を伴わない 

のすべてを満たす

胃がんに対する低侵襲手術の治療法

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は、がん周囲にある粘膜下層に生理食塩水を注入して、一度隆起させから掘り起こすようにがんを持ち上げます。このあと、ナイフを用いてがんの周囲を切開し、粘膜下層を剥離する方法。

内視鏡的粘膜切除術(EMR)

・内視鏡的粘膜切除術(EMR)は、ワイヤーをかけて焼き切る方法。がんの大きさが2センチという制限あり。現在はEMRが主流。

腹腔鏡下手術

・腹腔鏡下手術は、腹部に4~5の小さな穴を開けて二酸化炭素を注入し腹部を膨らませ(気腹)手術します。創が小さく、痛みが少なく、早期離床、早期回復につながる。


胃がんの術式

※おすすめ記事

幽門側胃切除

幽門側胃切除は、がんが胃の幽門側にあり、噴門までの距離が十分に離れている時には、胃の幽門側2/3を切除する。

ビルロートⅠ法

・ビルロートⅠ法は、胃側の切れ端と十二指腸の切れ端をそのままつなぎます。生理的に問題が少ないつなぎ方で、食物の通過や胆汁、膵液の排泄、吸収の機能への影響がすくない。

長所:流れが生理的

短所:吻合に緊張がかかることがある

ルーワイ法

・ルーワイ法は、十二指腸の先、空腸の途中で切断します。切断した空腸を食道とつなぎ、十二指腸から続く空腸を持ち上げた、空腸の脇に穴を開けてつなぎます。 切除後の胃が小さい場合はルーワイ法を用いる。

長所:吻合に緊張がかからない 

   十二指腸液の逆流が少ない 

   胆汁逆流が少ない

短所:吻合が二つある 

   胆道系の内視鏡が困難になる 

   輸入脚症候群が起こりうる

胃全摘手術

がんの位置が噴門に近い、がんが比較的広範囲に広がっているときは、胃の全摘が実施される。これにより、食道側の切れ端と十二指腸側の切れ端ができる。ただ、胃全摘の場合、食道と十二指腸の距離がありすぎて、直接吻合はできないため、この問題を解決するためルーワイ法を用いる。

胃全摘後の逆流性食道炎

・胃全摘後の逆流性食道炎のリスクが高まる。 根拠:胃の内容物が食道に逆流するのを防ぐ働きをもつ噴門が全摘によりなくなり、逆流がおこりやすくなるため。

・症状として、胸やけつかえ感などがある。

・食道がんの原因となる場合がある。


ダンピング症候群

ダンピング症候群とは、食事後約20~30分後に急な汗、動悸やめまいが起こること。

・ダンピング症候群が起こる根拠:胃を全摘すると、開閉を繰り返して、小腸に少しずつ食物を送り出すように調節している幽門がなくなり、食べた物がそのまま小腸に入るため。

①食後20~30分(早期ダンピング症候群) 腹痛嘔吐頻脈発汗などが起こる。

②食後2~3時間(後期ダンピング症候群) 低血糖症状が起こる。 根拠:インスリンの過剰分泌。

ダンピング症候群の予防とケア

①少しずつ分けて(分割食)、よく噛んでゆっくり食べる。 根拠:噛むことで消化が助けられるため。

②後期ダンピング症候群の症状の症状が出現した時のため、あめ玉などの糖質の携帯を勧める。 根拠:低血糖症状改善目的のため。

③食事量が少ない場合でも栄養が足りるよう、高たんぱく、高脂質のもので、消化の良いものを摂取すする。

胃切除後の貧血

・胃切除後の貧血には、鉄欠乏性貧血巨赤芽球性貧血がある。

・鉄の欠乏による鉄欠乏性貧血 根拠:胃切除を行うと胃酸が減り、鉄が吸収されにくくなるため。

ビタミンB12の欠乏による巨赤芽球性貧血 根拠:ビタミンB12は、胃壁細胞から分泌される内因子と結合することによって回腸端末で吸収される。胃の切除によってビタミンB12が体内から欠乏することにより起こる貧血。3~10年で起こりやすくなる。

・これらの貧血は、胃全摘をした患者の約7割に起こるといわれるが、鉄剤ビタミン剤を点滴や内服で投与することで予防できる。

いかがでしたか、胃がんのポイントとなる部分をまとめさせてもらいました。

参考に、事前学習に生かしてください。

今日も一日頑張って!

このブログで、実習先の根拠は?根拠は?根拠は?攻めに立ち向かって下さい!!!

では、また!

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