こんにちは。無理やあブログ管理者の無理やあです。
このブログは、記事をそのまま書いてもらえば看護実習の事前学習ノートが仕上がるブログです。
今回のテーマは抗精神病薬です。抗精神病薬には定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬があります。その違いについても記載しています。どんな薬の特徴や副作用、看護のポイント、悪性症候群など事前学習にそのまま使えるようにまとめました。是非活かして下さい!
それでは、今回のテーマは『抗精神病薬 看護実習の事前学習ノートでの書き方とポイント』!!
抗精神病薬
精神科で使用する薬とは
精神科で使用する薬
・向精神薬は精神に作用をもつ睡眠薬や鎮静薬などの総称。乱用すると麻薬と同じような問題が生じるため、『麻薬及び向精神薬取締法』という法律で取り扱いが規制されている。(国試)
抗精神病薬
・精神病に抵抗する薬なので、抗精神病薬である。この場合の精神病は、主に統合失調症のこと。
ドパミン
・ドパミンとは、脳の神経細胞が興奮を伝達するときに働く、神経伝達物質のこと。
・感情や思考の障害、幻覚、妄想といった精神病症状は、このドパミン系の異常によって起こると言われている。抗精神病薬の多くは、このドパミンの作用を抑えるはたらきがある。
定型抗精神病薬
・ドパミン系への作用が強く、陽性症状には効果はあるが、陰性症状にはあまり効果がみられなかった。また、錐体外路症状という副作用がある。
・錐体外路は、身体の動きをスムーズにしてくれる脳の神経路。ここが、障害され身体がうまく動かせなくなる、また勝手に動いてしまうという症状が出る。
定型抗精神病薬の投与でみられる錐体外路症状
●投与開始後初期からみられ症状
パーキンソニズム・・・パーキンソン病様症状(無動、安静時振戦、筋強剛、姿勢反射障害)
アカシジア・・・・・・足がムズムズするなどして、じっとしていられず動き回る
●長期投与にみられる症状
急性アカシジア・・・・異常な筋緊張により奇妙な姿勢になる
遅発性ジスキネジア・・・咀嚼様運動(口をモグモグしている)、舌の突出・捻転、顔をしまかめるなど
非定型抗精神病薬
・ドパミン系への作用はそれほど強くはなく、セロトニン系など他の神経伝達物質の作用を、共に抑えることで効果を発揮する。これにより、陰性症状にも一定の効果がある。
・ただし、非定型抗精神病薬では体重増加・高血糖などの副作用に注意しないといけない。
・オランザピンやクエチアピンなどは糖尿病患者には使用できない。
非定型抗精神病薬の服用中の看護
・血糖値のモニタリング、口喝、多飲、多尿、頻尿などに注意する。
・また、患者に副作用の説明を十分に行い、この様な症状が出たら看護師に伝えてもらうようにする。
・定型・非定型抗精神病薬の共通の危険な副作用、悪性症候群に注意する。
悪性症候群とは
●症状・・・40℃の高熱、発汗、脱水、筋強剛など
●対応・・・ただちに抗精神病薬の与薬を中止し、医師に報告する。
・悪性症候群は抗精神病薬のほか、抗パーキンソン病薬、抗コリン薬などの服薬治療中や、突然中止した際に発症する。
・生命にかかわる病態であり、看護師の観察能力が重要である。身体の冷却と、大量の水分補給を行い、治療では、筋弛緩薬のダントロレンナトリウムの投与を実施する。
悪性症候群の看護
・補液、電解質補液・・・38度以上の場合、脱水症状をきたしているため、補液を実施する。刺入部の観察、確実な輸液が出来る為の、点滴ルートの確保。
・解熱・・・アイスノンや氷枕を、わきの下や鼠径部にあて冷やす。経口摂取が可能なら、冷たい飲み物を飲ませる。
・バイタルチェック・・・血圧や脈は、症状の進行に合わせて上昇する。呼吸回数が増加すると、酸素吸入も必要になる。
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