精神科入院形態・危機と防衛機制の看護実習の事前学習ノートでの書き方とポイント6選 根拠付

事前学習これ見て

こんにちは。無理やあブログ管理者の無理やあです。

今回のテーマは精神科病棟とは、どういう病棟か。どのような疾患の患者が入院しているのか。事前学習に必須の入院形態も載せてます。是非活かして下さい。

この記事もそのまま活用してもらえれば、看護実習の事前学習ノートが仕上がるように作成しています。

それでは、今回のテーマは『精神科の入院形態・危機と防衛機制』

精神科の入院形態

※精神科実習の事前学習にはこの入院形態は必須だと思います

任意入院

・任意入院とは本人の同意による入院。(全体の約2/3)

医療保護入院

・医療保護入院とは本人の同意はないが、精神保健指定医の診断と家族等の同意による入院。

・家族等とは、①後見人または保佐人(成年後見制度の保佐人)②配偶者③親権を行う者④その他の扶養義務者 のいずれかをしめす。①~④にあたる人物がいない場合は、市町村長が同意の判断を行う。

・精神保健指定医とは、臨床経験5年精神科の臨床経験3年以上の医師で、厚生労働省で定められた研修過程を修了し、申請により厚生労働大臣から指定された医師のこと。

応急入院

・応急入院とは医療保護の依頼はあるが家族等の同意をただちに得られない場合、72時間以内に限って入院精神保健指定医の診断が必要

措置入院

・措置入院とは自傷や他害のある場合で、精神保健指定医2名以上の診察の結果が一致した場合、都道府県立精神科病院もしくは、指定病院に入院。本人及び、家族等の同意なく入院可

緊急措置入院

・緊急措置入院とは自傷や他害のある場合で、緊急を要する場合、精神保健指定医1名の診察により72時間以内に限って入院。国立・都道府県立精神科病院もしくは指定病院に入院。


患者は退院請求が可能

・患者本人に対して必ず、入院形態と、退院請求を行う権利があることを文書および書面で知らせる必要がある。これを告知義務という。

・患者が行う退院請求は、都道府県に設置されている精神医療審査会が審査する。退院請求が可能であることを、病棟内の患者が見えるところに掲示しておかなければならない。

・病院の処遇改善を希望の場合は、本人および家族等は都道府県知事に対して請求できる。

・入院形態やこれらの権利は、『精神保健福祉法』に定められている。

入院患者の疾患

・入院患者のうち、約6割統合失調症

・双極性障害

・うつ病

・不安性障害

・ストレス関連障害

・摂食障害

・認知症

・パーソナリティ障害

・アルコール依存症

・薬物依存 など

社会的入院とは

・日本の精神科の平均在院日数は他科に比べてとても長い特徴がある。

・患者1人が入院する平均日数、274.7日[厚生労働省、平成27年医療施設(動態)調査・病院報告] 根拠:自宅療養が可能だが、戻って生活の場がないため、入院し続けている患者が多いため。

・長期の入院により、生活能力の低下意欲低下病院への依存的傾向が増したり、退行現象などがみられるようになる。例えば、買い物に行き必要な物を必要なだけ購入できない、適切な金銭管理が出来ない、食事の管理が出来ないなど。これを施設症(ホスピタリズム)という。

・施設症(ホスピタリズム)を防ぐためには、早期に退院を目指し、家族同伴あるいは単独の外出や外泊、他者との関わりの機会などが有効である。


危機と防衛機制

①発達的危機

・乳児期、思春期、老年期および結婚、定年等の発達、成熟に伴う人生の特定の時期で発生すると予想できるもの。代表的理論には、エリクソンの「人間性の障害発達に関する8つの段階各期にみられる発達危機」がある。

②状況的危機

・失業、離婚等の社会的危機や、病気、事故や災害等の偶発的危機等、予測し得ない出来事によって身体的、心理社会的安定を脅かすものがあてはまる。


防衛機制について

・防衛機制とはフロイトによると、ストレスに曝された際、自我が無意識のうちに自己を防衛するはたらきのこと。

主な防衛機制

抑制 耐えきれない考えを無意識の領域に抑え込む

否認 受け入れがたい現実を「まさかそんなはずはない」と考え、認めない

取り入れ(同一化) 相手を模倣したり、他社との境界をあいまいにする

置き換え 欲求や不安の対象をほかの対象に置き換える

投影 (投射) 自分の中の受け入れがたい感情を他者のものと見なす

反動形成 抑圧された感情と正反対の行動に出る

合理化 満たされない欲求に都合のよい言い訳をして、自分の行動を正当化する

退行 以前の発達段階に戻り、未熟な行動をとる

昇華 そのままの形では満たされない衝動や欲求を、社会的価値をもつもので充足させる

逃避 傷つくことを避けるため、困難から逃げる

分離(解離) 自身の生死にかかわることや深い悲しみを経験したとき、一時的だが徹底的に自分の人格や独自性を変化させる

ストレス・コーピング

・コーピングとは、「問題をうまく処理する」という意味。 

・ストレス・コーピングは「ストレスへの対処」という意味。

問題焦点(解決)型コーピング

問題そのものを解決できるように、取り組もうとする方法

情動焦点型コーピング

問題に向き合う負担を軽減するために、自分の情動を調節する対処方法

入院形態や患者の権利についてが、今回はメインでした。精神科は他の科にはない、様々な入院形態を理解する必要があります。

多くの法律も出てきますが、ポイントを押さえることができれば、問題ないと思います。

次回も事前学習に活かせる記事をあげていきます。では、また!!

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