うつ病と双極性障害の看護実習の事前学習ノートでの書き方とポイント14項目 根拠付き

精神科

こんにちは。無理やあブログ管理者の無理やあです。

今回も、記事をそのまま活用してもらえれば、看護実習の事前学習ノートが仕上がるようにしています!!!

今回のテーマは、うつ病・双極性障害(躁うつ病)。どんな疾患で看護のポイントなど、事前学習にそのまま使えるようにまとめました。

今回のテーマは『うつ病・双極性障害(躁うつ病)』  さあ、行きましょう!!!

うつ病

・うつ病とは気分障害(感情障害)と呼ばれる精神疾患の一種で、脳内の神経伝達物質、セロトニンとノルアドレナリンの脳内代謝異常によって起こると考えられます。

・気分障害には「うつ状態」を主とする単極性うつ病障害(うつ病)と、「躁状態」が交互に現れる双極性障害(躁うつ病)があります。

・気分障害では一般に「気分の異常」「思考の異常」「意欲・行動の異常」「身体症状」が現れます。

症状(精神症状)

思考制止 「思考の異常」として考えようとしても発送が浮かばず判断力なども低下

罪業妄想 実際はそうではないのに、自分が罪を犯したという考えになる 

貧困妄想 実際はぞうではないのに、お金がなくなって困るという考え・とでも貧乏で困っているという考え

心気妄想・微小妄想 自分は重大な病気にかかっているという考え

自責の念が強くなることも特徴の一つです

症状(身体症状)

睡眠障害 90%以上みられる 入眠障害や熟眠障害、早期覚醒などの出現

食欲低下 体重が1か月に5%以上減少することがあります 

性欲低下

消化器症状 便秘、下痢、腹部不快感など

これらの症状は午前中に強く、午後から夕方にかけて軽快するという日内変動がみられる場合があります。

うつ病患者・家族への対応

・病気であることを理解してもらう。疾患に対する正しい知識や対応の仕方を提供する

・自殺防止・服薬管理をサポート

・重大な問題の決定(退職・退学・離婚など)は病気が落ち着くまで延期 根拠決断力・判断力が低下しているため


入院時の注意点

・うつ病患者の入院時に限らず、精神科の入院時は、患者・家族とともに荷物のチェックを実施します。ひもカッターカミソリベルトはさみ針金のハンガーなどは説明と同意のもと持ち込みを制限します。 根拠自殺念慮や自殺企図の高リスク状態であるため

入院後の看護

静かな環境を提供し(個室など)、精神的にも身体的にも休んでもらうことが大切 根拠うつ病はストレスが原因で発症することが多く、患者は不安や焦燥感が強いため

・急性期では無理を強いらず、まずは休息を優先

・急性期を脱すると、活動の幅を拡大し、作業療法への参加や、入浴などの声掛けを行っていく

・回復期では、今までの自分の症状を理解し始め、また同様の症状が起こったら、家族などに迷惑をかけてしまうのではないか、と考えることから、自殺企図に充分注意し巡視を増やすなどの工夫を行う。また、このようなリスクがあることを家族にも説明する。

入院時の観察項目

水分・食事の摂取量の観察 入院時体重測定の実施 睡眠時間の確認 根拠身体症状の注意も必要なため

亜昏迷状態の患者の看護

昏迷状態とは、意識ははっきりしているにもかかわらず、動けなくなることをいう。ただ、患者は外界の状況を認識しているため、亜昏迷状態の場合は、食事を口に運ぶと食べることができる。

・もし、食事の摂取が困難な場合、医師に報告・相談し、点滴治療や経鼻・経管栄養による栄養補給を実施する必要がある。

また、ADLが低下しているため、セルフケア不足にたいするケアに重点をおく


双極性障害(躁うつ病)

・双極性障害(躁うつ病)の特徴は、躁状態とうつ病が交互に出現する。

躁状態では高揚感がある一方、些細なことで激怒したり(易怒性)、周囲に対して攻撃的になったりする(攻撃性)

双極性障害の症状(精神症状)

・「思考の異常」として、考えが次々に浮かびまとまりがなくなる、観念奔逸と、自分を過大に評価する誇大妄想が、尊大・傲慢な態度をとうようになる。病識がないことが多い。このような異常は躁状態の解消とともに消失する。

・「意欲・行動の異常」として、欲動が亢進するため多弁・多動がみられ、強くなるとじっとしていられず絶えず動き回り、まとまりのない行動をとる行為心拍という状態になる。社会的にはやりすぎが目立ち、逸脱行為や乱費(無駄遣い)が多くなる傾向にある。

・入院中、逸脱行為(セクハラ、暴言)をする患者への対応として、落ち着いて、毅然とした態度をとる。

双極性障害の症状(身体症状)

食欲・性欲の亢進睡眠欲求の減少が特徴。

・やせが目立つ 根拠過活動となるため食欲が亢進しているにもかかわらず、身体は衰弱しているため


治療について

・躁状態に対する治療として、気分安定薬(炭酸リチウム)を中心に、抗精神病薬、抗てんかん薬を用いた薬物療法。

攻撃性や易怒性の亢進があるときの看護

①疾患が行動を引き起こしているということを理解する

②患者になるべく刺激を与えないようにする

③環境を整える

④議論や説得を避ける

⑤暴力の可能性があったり、興奮状態のときは、患者が行動に移す前に抗精神病薬の注射が処方されたり、精神保健指定医の判断で保護室へ隔離することがある。

抑うつ状態の看護

・患者への声掛けにおいて「頑張ってください」は禁句 根拠うつ状態の患者への励ましや行動の促しは、患者への心理的負担になる可能性があるため

・声掛けにおいては、無理はしなくていいこと 必ずよくなること を繰り返し伝える

今は休息がなによりも必要なこと なにかあればいつでも話してほしいこと を伝える

回復期にある患者の看護

・突発的な自殺企図を起こすリスクがある。 根拠回復期では、気分の落ち込みや、罪責感・絶望感はそのままだが、身体を動かせるようになるため。言動や精神状態の細かな観察、頻回な巡視が必要。


退院時の看護

①服薬指導を行い、自己判断で怠薬や減薬をしないようにする

②外来通院などの継続治療の必要性の理解を促す 根拠環境の変化が負担になり、再発の誘因となるため、環境になじめるよに、退院後も外来での精神療法や生活指導を継続するため

③家族への援助・家族への不安の軽減・患者の様子の観察 根拠退院後は客観的な視点が必要なため、家族や周囲の人の協力により、食事量や睡眠状態、言動・行動など普段と違うことがないかなど、日常生活を観察してもらうため

今回は、うつ病・双極性感情障害(躁うつ病)についてまとめました。精神科では多くみられる疾患であるため、実習での受け持ち患者として、関わることもあると思います。今回の記事を活かしてください。

次回も役に立てる記事をあげていきます。では、また!!

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