こんにちは。無理やあブログ管理者の無理やあです。
この無理やあブログは、記事をそのまま書いてもらえば看護実習の事前学習ノートが仕上がるブログです。
事前学習は、看護実習には提出が欠かせないものです。しかも・・なのに!!普段から何かしらの課題やレポート提出に追われる看護学生さん、この無理やあブログはその事前学習を仕上げるために活用できます。
無理やあ!!事前学習・・無理やあ!!という看護学生さんは是非見て活用してください。
今回のテーマは『小児の成長と発達 看護実習の事前学習ノートに書くべき項目7選 根拠付』です。
今回の記事では、保育所と幼稚園の違い、小児の成長と発達、離乳食、乳歯、0~3歳児の特徴、遊びについて書いています。
小児実習は、小児の成長と発達を理解していることを前提として学ぶことが必要です。理解できていることで、受け持ち小児の看護計画も立案しやすいです。小児の成長と発達を理解しておくという事は、事前学習も必要なので、今回も簡単に記事にまとめました。
病院での小児実習、保健所での実習それぞれに活かすことが出来ると思います。
小児の成長と発達に関しては、国試でも多く出題しています。
では、さっそくいきましょう!!
1 保育所と幼稚園の違い
保育所
・保育所は厚生労働省の管轄の児童福祉施設(根拠法は『児童福祉法』)。
・保育所は誰でも入れるわけではなく「保護者の労働又は疾病などの理由により保育に欠ける乳児・幼児」のみが対象。
・「保育園」と呼ばれることが多いが、正式名称は「保育所」である。
幼稚園
・幼稚園は文部科学省の管轄の教育施設(根拠法は『学校教育法』)。
2 認定こども園
・保育所と幼稚園の双方の役割を果たす新たな仕組みとして、平成18年から「認定こども園」がスタートしている。
・①就学前の子どもに幼児教育・保育を提供する機能、②地域における子育て支援を行う機能を備え、基準を満たせば都道府県から「認定こども園」の認定を受けることが出来る。
3 小児の成長と発達
脳神経系の発達
・脳神経系は乳幼児期に急速に発達する。
・脳重量は、5~6歳で成人の約90%に達する。
成長発達の原則と運動発達の原則
・成長や運動の発達は、おおよそ一定の決まった方向へ進む。
・成長発達の原則とは、頭側から体の下部へ、中心から末梢へ。
・運動発達の原則は、粗大運動(大きな動き)から、微細運動(細かい動き)である。
臨界期
・特定の器官・機能の発達にとって最も高い感受性を示す、臨界期と呼ばれる時期がある。
生後3か月児の主な特徴
・体重が出生時の2倍。 (国試)
・追視がみられる。(生後1~2か月、どの方向にも目を動かせるようになるのは3か月頃)
・あやすと笑う(生後2~3か月)
生後3~6か月児の主な特徴
・首がすわる(生後3~4か月)
・寝返りができる(生後5~6か月) (国試)
・生後すぐには寝返りはできない。 根拠:緊張性頸反射(フェンシング反射)が消失しないと寝返りができないため。
・6か月以降から人見知りが始まる。 根拠:人の顔を見分けられるようになり、怒りや嫌悪感、恐れといった情緒の分化もみられるようになるため。
・分離不安 根拠:乳児は母親や養育者との関係を基盤とし、周囲との信頼関係を獲得していくため、引き離されると欲求不満を感じるため。
4 離乳食について
離乳開始の目安
・首がすわっている。
・支えがあれば座位が保持できる。
・食物に興味を示す。
・スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)。哺乳反射は生後4~5か月で弱まるとされる。
・離乳食の開始期は、つぶし粥など消化がよくアレルギーを起こす可能性の少ない糖質を中心に始める。
乳児に与えないほうがよいもの
・はちみつ 根拠:ボツリヌス菌が含まれており、乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあるため、1歳までは与えない。
・黒糖 根拠:はちみつが含まれている可能性があるため。
・果汁 根拠:生後4か月以前に与えると、乳汁の摂取量が減る可能性や、蛋白質、脂肪、ビタミン類、ミネラル類の摂取量が減る可能性があるため。
離乳食の進め方
・生後5~6か月頃に1日1回1さじから開始し、調理形態はなめらかにすりつぶした状態にする。
・生後7~8か月頃から1日2回食にする。調理形態は舌でつぶせる固さ。
・生後9~11か月頃には1日3回食に増やす。調理形態は歯茎でつぶせる固さ。
・離乳食後や児が欲しがる場合、母乳・ミルクは飲みたいだけ与えてよい。
5 乳歯
乳歯はいつから生えるのか
・乳歯は生後6~8か月頃に生え始める。 (国試)下顎の中央の2本の前歯(下顎乳中切歯)から生え始める。2歳半~3歳頃に上下10本、計20本の乳歯が全部そろう。
永久歯
・永久歯は6歳頃から生え替わり始めて、13歳頃までに上下14本、計28本が生えそろう。
6 0歳~3歳児の主な特徴
0歳児の主な特徴
・9か月頃につかまり立ち
・10か月頃にハイハイ
・11か月頃でつたい歩き
・1歳頃に歩けるようになる
1歳児の主な特徴
・身長が出生時の1.5倍、体重が3倍 (国試)
・ひとりで歩行できる
・コップを使って水が飲める(1歳前~1歳半)
・意味のある単語を話す
2歳児の主な特徴
・「パパ、かいしゃ」「おちゃ、ちょうだい」などの、2語文を話す
・2歳~2歳半で尿意、便意を伝える
3歳児の主な特徴
・長い、短いが区別できる
・自分で靴が履ける
・手を洗って拭ける
・箸を持って食べられる
・うがいができる(3~4歳)
7 遊びについて
心身の発達からみた遊び
●感覚運動遊び
[対象時期] 生後1か月前後からみられ、1歳半ごろまで続く(6か月~1歳半がピーク)。
[遊びの内容] 感覚機能や運動機能をはたらかせ、楽しさを感じる遊び、自分で動かし、色や音の変化を楽しむ。
[例] がらがら、オルゴール、いないいないばあ、ラッパ
●運動遊び
[対象時期] 乳児期~学童期(幼児期に非常に多い)
[遊びの内容] 手足や身体の運動が楽しみをもたらす遊び。成長とともに遊びの内容が「立つ→投げる」などと変化する。
[例] 手遊び、滑り台、鬼ごっこ、ブランコ、三輪車、押し車
●受容遊び
[対象時期] 1~2歳から
[遊びの内容] 絵本やテレビを見たり、お話を聞いたりと受け身になる遊び
[例] 絵本、テレビ、お話
●構成遊び
[対象時期] 1歳~学童期
[遊びの内容] いろいろなものを組み立てること、つくり出すことに楽しみを感じる遊び。年齢と共に盛んになり、内容も豊かになる。
[例] 積み木、粘土、折り紙、お絵描き
●象徴遊び(模倣遊び)
[対象時期] 2~5歳(3~4歳がピーク)
[遊びの内容] 周囲の生活におけるさまざまな物事や自然を、何かに見立てたりまねたりすることによって楽しむ遊び
[例] おままごと、お店屋さんごっこ、電車ごっこ
社会関係からみた遊び
●ひとり遊び
[対象時期] 3か月過ぎから2~3歳
[遊びの内容] 周囲と関係なくひとりで遊び、他児がいても無関心。
●傍観遊び
[対象時期] 2~3歳
[遊びの内容] 他児の遊びに関心をもち始め、言葉をかけたり、じっとみていたりするが、遊びに加わることはない。これにより遊び方を理解し、だんだんまねて遊ぶようになる。
●並行遊び
[対象時期] 2~3歳
[遊びの内容] 同じ場所で他児と同じように行動しているが、お互いに関心をもたずバラバラに遊んでいる。
●連合遊び
[対象時期] 幼児期
[遊びの内容] 他児と一緒に遊ぶが、遊びにおける役割分担がなされていない。
●共同遊び
[対象時期] 幼児期終わり~思春期
[遊びの内容] ルールや役割を決め、共通の目的をもって遊ぶ。野球や共同制作等がある。
まとめ
小児に関しては、成長段階によりそれぞれ特徴がはっきりと違います。それぞれの児の成長に合すことで、個別性のある看護ができると思います。
ぜひ、この記事を活用してください。
では、また!!
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