【透析療法の看護】看護実習の事前学習ノートに書くべきポイント9選 根拠付き

事前学習これ見て

こんにちは。現役看護師の無理やあブログ管理者の無理やあです。

この無理やあブログは、記事をそのまま書いてもらえば看護実習の事前学習ノートが仕上がるブログです。

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今回のテーマは『【透析療法の看護】看護実習の事前学習ノートに書く看護のポイント』です。

では、いきましょう!!

まず腎機能の復習から

腎臓の働き

●尿の生成:水分、電解質バランスの調整

●老廃物の排泄:血液の浄化

●内分泌機能:レニン、エリスロポエチンの生成

ビタミンDの活性化

・慢性腎不全の状態になると、治療をしても上記の腎機能の回復は望めない

透析療法の種類

・失った腎機能を補うのが透析療法である。

・人工腎臓(ダイアライザー)という装置を用いて行う血液透析と自分の腹膜を用いる腹膜透析がある。

・血液透析に用いる人工腎臓(ダイアライザー)は大きな装置な為、通常、病院などの医療機関で行う

・腹膜透析は自宅や会社でできるものである。


透析導入の原因となる疾患

・透析導入の原因となる疾患は、糖尿病腎症慢性糸球体腎炎腎硬化症の順で多い。

・糖尿病腎症による導入が約半数を占めている。

※あわせて読んで👇 『2型糖尿病について』

血液透析のシャント管理

シャントとは??

・シャントとは腕の静脈と動脈を吻合した血管のこと。

・内シャントとは、腕の中で血管をつなげること

・シャントを造設する腕は利き腕は避ける

シャント造設の理由

・血液透析では、老廃物を多量に含んだ血液を体外に出し、人工腎臓の中で浄化して再度体内に戻す。そのため、大量の血液を誘導するためブラッドアクセス(血液経路)を作る必要がある。

・動脈と静脈をつないで、流れのいい血管を作るのが目的。

・シャントを造設することで、静脈穿刺でも動脈血を採ることができる。

・血流が活発になるため、血液の音(シャント音)が聴取でき、血管の振動(スリル)も触知できる。

シャントの管理

・シャントを発達させるため、ゴムボールを握ったりする運動が効率的。

・シャント部分を圧迫しないように、シャント肢は腕枕腕時計に使ったり、重い荷物を腕にかけたりしないように指導する。 根拠:シャントが重さで閉塞してしまうため。

・シャント肢で血圧測定や採血、点滴はしてはいけない

シャント音の聴取スリルの触診の実施。 根拠: シャント血が良好に流れていると、ザーザーやゴーゴーという音が聞こえる。これが聞こえないと、血管が詰まっている可能性が高いため。スリルの触診はスリルが確認できるということは、シャントの血流が良好であるということ。


透析中の看護

・患者は不安を抱えているため、常に看護師が近くにいることを説明する。

・透析中の姿勢は仰臥位や安定している場合は座位も可。

回路が外れていないか血液を取り出す側の針が抜け回路に空気が入っていないか血流不良はないかなどの観察が重要。

透析の副作用

不均衡症候群

頭痛吐き気。 根拠:透析を実施すると急激に体内の血液が浄化されるため、脳の細部に行きわたっている血液と透析によって入れ替わった血液の濃度の差が生じる。これにより、浸透圧の作用で急速に血中の水分が脳に入りこんでしまい、それにより脳浮腫になり頭痛や吐き気を起こす。不均衡症候群という。

・不均衡症候群は透析の導入時によくみられ、慣れてくると起こらなくなる。

出血傾向

出血傾向に注意が必要。 根拠:血液透析の透析液には血液凝固を阻害する抗凝固剤(ヘパリンなど)も含まれているため。

その他の副作用

血圧の低下。 根拠:透析で急激に血液から水分を取り除くため。

・心疾患のある患者は不整脈のリスクもある。

副作用に対する看護

血圧の変化顔色の変化出血傾向などを観察し、異常の早期発見が重要。

・透析を長期に行うと心室肥大かゆみへの影響など透析導入時とはまた違った症状が出てくる場合もある。


日常生活の管理

DW=ドライウエイト

・透析により身体に溜まっている余分な水分が除去されるため、透析前後では体重が大きく変動する。

・ドライウエイトとは、透析後の目標とする体重のこと。浮腫が無く、血圧も安定した患者の理想の体重のこと。

・例えば:ドライウエイト60kgの患者は1日の水分摂取は15ml×60kg=900ml以下が基準となる。この水分量は食事外水分の量である。

水分コントロールは透析患者の食事療法の要である。 

食事管理

・透析を行うことで血液浄化を行えるため、タンパク質制限は緩和してよい。

リンが蓄積されると骨がもろくなってしまう。 根拠:腎機能が低下してリンが蓄積すると、からだはバランスを保とうとするためカルシウム代謝異常がおこり、骨がもろくなったり筋力が低下するなどの症状が現れる。

リンが多く含まれる食品:牛乳チーズエビレバーなど。またバターや牛乳を多く使う洋菓子やパン、ケーキなどにもリンが多く含まれる。

・CKD(慢性腎臓病)のステージが進むと腎機能が低下し、カリウムが排泄しにくくなり、血中に蓄積されやすくなり、血清カリウム値が上昇する。

・血清カリウム値が高値の場合、血清カリウム血症では心筋が上手く働かなくなり、不整脈心停止突然死を起こすことがある。

カリウムが多く含まれる食品:果物、いか、タコ、さつまいも、ニンジン、バナナ、生野菜(国試)、豆類、チョコレート、コーヒー、新茶など。


運動制限について

・適度な運動を行い代謝が活発になることで、全身の状態が改善され、発汗も良い。

適度な運動:ウォーキング、ゴルフ、水泳など。シャント肢のボールばぶつかるようなバレーボールなどは避けるべき。

血圧が高値または低値の時は避ける。

※あわせて読んで👇 『高血圧症について』

腹膜透析について

・腹膜透析とは機械を使わずに、自分の腹膜を使用して老廃物と余分な水分を除去する方法。

・腹膜透析は通院の必要がなく自宅職場でできる。

腹膜とは、腹部にある臓器が入っている腹腔を覆っている膜のこと。

腹膜透析はどうやってするのか

・腹腔に穴をあけるカテーテルを挿入し、そのカテーテルから腹腔の中に、濃いブドウ糖を含んだ透析液を注入する。これにより、浸透圧の関係で本来尿として排泄されるはずの毒素や水分を透析液が引き寄せられる

・腹膜透析では透析液は基本的に1日4回毎日交換が基本

①腹膜腔に透析液を入れる

②血液が腹膜を通じ濾過される

③老廃物を含む透析液を排出し、新しい透析液を入れる これを1日4回実施する。

腹膜透析は、空気の流れの少ない、閉鎖された空間で行う必要がある。 根拠:カテーテルが通っているため清潔に操作しないと腹膜炎のリスクがあるため。カテーテルの出口部から感染するリスクがある。

・腹膜透析の透析液にはカリウムが含まれていないため、血中からカリウムが抜けやすく、血液透析で制限が必要なカリウム制限は制限しないことが多い。

・腹膜透析液にはブドウ糖が含まれているため、体重増加に注意しエネルギー調整が必要。


最後に

・透析療法は血液透析と腹膜透析がある。

・血液透析ではシャント管理が重要。

・透析開始初期では不均衡症候群に注意が必要。

・ドライウエイト、食事制限、運動制限を理解する。

・腹膜透析は自宅や職場でできるが、清潔操作が必要である。

以上、今回は透析療法についてまとめました。ぜひ、看護実習の事前学習ノートに活用して下さい!!

では、また!!!

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