【胃がんの術後】看護実習の事前学習ノートに書く看護のポイント根拠付3選

周手術期の看護

こんにちは。無理やあブログ管理者の無理やあです。

この無理やあブログは、記事をそのまま書いてもらえば看護実習の事前学習ノートが仕上がるブログです。

事前学習は、看護実習には提出が欠かせないものです。しかも・・なのに!!普段から何かしらの課題やレポート提出に追われる看護学生さん、この無理やあブログはその事前学習を仕上げるために活用できます。

無理やあ!!事前学習・・無理やあ!!という看護学生さんは是非見て活用してください。

今回のテーマは『【がんの術後】看護実習の事前学習ノートに書く看護のポイント』です。

看護実習での受け持ち患者さんの疾患として、胃がんは出会う確率が高いと思います。この記事を活用して事前学習を仕上げて、また看護計画の立案にも活かして下さい。

では、いきましょう!!

※あわせて読んで👇 『胃がん』について

胃がん

・胃がんの手術は、がんの進行度や病変部位によって切除範囲や切除後の再建方法が選択される。また進行がんでは、膵尾や脾臓の切除も実施される。

・いずれの手術にも共通して出現する合併症と、切除範囲や再建方法の違いによって出現する合併症があるため、どこをどう切ってつないだのかを知る必要がある。


術後の看護の特徴

24時間以内

・術後24時間は術後出血が起こりやすい。

※あわせて読んで👇 『術後当日の看護』について

術後1日目~

・術後1~2日目ごろ、胃管からの排液がコーヒー残渣様となり、量も減少すると抜去される。

無気肺のリスクが高まる。 根拠:上腹部に創部があることにより、創痛による咳嗽、深呼吸の抑制などによる。

※あわせて読んで👇 『術後1日目の看護』について

術後3日目~

・術後3~4日目ごろに排ガスがみられ腸蠕動が回復すると経口摂取が開始される。

・経口摂取が開始されると、特に胃全摘や幽門側胃切除をした患者では、ダンピング症候群が起こることがある。

・腹腔内ドレーンは排液の性状と量に変化がなければ、この時期に抜去される。

・術後4~10日目までは、消化管吻合物の縫合不全の徴候や症状に注意する必要がある。

ダンピング症候群とは

・ダンピング症候群には、食後20~30分以内に起こる早期ダンピング症候群(動悸、、めまい、冷汗など)。

食後2~3時間で起こる後期ダンピング症候群(頭痛、倦怠感、冷汗など)がある。


術後5日目~

・術後5~14日目までは腹腔内膿瘍が起こることがあり、また膵尾や脾臓を切除している場合には、膵液がおこりやすくなる。

※腹腔内膿瘍とは、腹部(腹腔)内の臓器に起こる感染や炎症を伴う状態を指す。主に、腹膜炎や腹腔内の臓器の穿孔(穴があくこと)、手術後や怪我の後の細菌感染によって起こる。感染して膿がたまることによって、膿がある付近で腹痛が起きたり、発熱することがある。

※膵液瘻とは、膵臓そのものの手術や、胃など膵臓周囲の臓器の手術の際に、膵臓の損傷部から膵液が持続的に周囲に漏れてしまう病態のこと。

・術後6~14日目までは、迷走神経切除による胆嚢運動の低下から急性胆嚢炎を起こすことがある。

・経口摂取開始4~5日(術後7~9日目)ごろに吻合部の浮腫による搾取から吻合部開通障害が起こることがある。

ビルロートⅡ法実施患者の要観察ポイント

・輸入脚に停滞していた胆汁や膵液が一気に胃に流れ込む輸入脚症候群が起こることがあり、嘔気や胆汁性の嘔吐がみられる。

※輸入脚症候群とは、小腸の輸入脚と言う部分に内容物が溜まり胃に逆流してしまい胆汁を吐いてしまう胃切除後症候群のこと。


胃全摘や噴門側胃切除患者の看護ポイント

逆流性食道炎がおこりやすくなるため、1日数回に分けて少量ずつ食事を摂る方法や食後の注意事項などを習得し、日常生活に取り入れていく準備の援助を行う。(看護計画に取り入れるべき)

以降長期にわたるもの

・カルシウム吸収障害による骨粗鬆症。 根拠:食事由来のカルシウムやビタミンDが減ること、胃酸が少なくなることでカルシウムの吸収が低下すること、脂溶性ビタミンであるビタミンDの吸収が低下するため。

・ビタミンB₁₂吸収障害による貧血が起こることがある。 


縫合不全の早期発見

・縫合不全とは、生理的な創の治癒がなにかの原因で障害され、手術創の一部または全部が離開していまう状態のこと。

・全身的な原因には、術前からの栄養状態の低下糖尿病の既往などによる代謝障害がある。

・局所的な原因には、血行障害感染などがある。

・発熱、頻脈、創部の発赤・腫脹、創痛、腹痛、気分不快、WBCの上昇、CRPの上昇などがみられる。

・バイタルサインを測定し、発熱や頻脈が起こっていないか、腹痛や気分不快を問い、創部の状態を観察する。

・ドレーンからの排液の量や色、性状、においを観察する。

・血液データから感染徴候がないか確認する。


縫合不全に対する看護のポイント

・術前から栄養状態を管理する。特に術前は検査等で絶食となることが多いため、率よく栄養が摂れるよう援助する。

・糖尿病の既往がある場合には術前から血糖のコントロールを厳重に行う。

※あわせて読んで👇 『2型糖尿病』について

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