【移乗・移送】看護実習の事前学習ノートに書くベき車椅子の移乗・移送のポイント 根拠付き

看護技術

こんにちは。無理やあブログ管理者の無理やあです。

この無理やあブログは、記事をそのまま書いてもらえば看護実習の事前学習ノートが仕上がるブログです。

事前学習は、看護実習には提出が欠かせないものです。しかも、普段から何かしらの課題やレポート提出に追われる看護学生さん、この無理やあブログはその事前学習を仕上げるために活用できます。

無理やあ!!事前学習・・無理やあ!!という看護学生さんは是非見て活用してください。

今回のテーマは『【移乗・移送】看護実習の事前学習ノートに書くべき車椅子の移乗・移送のポイント根拠付き』です。

今回の記事では、全介助の場合で移乗介助の目的・移乗介助の適応・ベッドから車椅子への移乗の実際・移送の実際・ドレーンやチューブ類挿入時の移送の実際について書いています。

患者さんの車椅子への移乗は看護実習では絶対しますよね。校内実習でもします。その都度、事前学習ノートの提出も必至ですね。是非、今回の記事、事前学習に活用して下さい。

では、いきましょう!!

※あわせて読んで👇 『全身清拭』について

1 移乗介助の目的

・目的の場所まで安全に安楽に移動することを介助する。

2 移乗介助の適応

・長期間にわたる臥床などで運動機能が低下していたり、術後の離床など、1人での移動が不安定な患者

・意識障害や運動機能障害などにより、自力で動くことができない患者

・治療や検査などのために安静を強いられ、行動を制限されている患者

3 車椅子(移乗・移送)

・車椅子は、座位は可能であるが歩行はできない患者を、安全かつ安楽に目的の場所へ移送するために用いる。

・車椅子には、患者自身がタイヤを回して移動できる自走式、介助者が押す前提でタイヤが小さい介助式、自走式介助式兼車椅子がある。

ベッドから車椅子への移乗の準備

①車椅子を準備する。

②移動の目的、車椅子使用を説明し、同意を得る。

③移乗しやすいように、ベッドおよびその周囲(ベッドの高さやベッド柵など)を整える。

④車椅子の点検・整備(ブレーキの利き具合、キャスター、タイヤの空気圧、フットレストの開閉)を確認する。

⑤必要に応じて、車椅子に酸素ボンベ架台や支柱(スタンド)を取り付ける。


4 ベッドから車椅子への移乗の実際

①車椅子を患者の斜め前方約30~45°の位置に置き、ブレーキをかける。 根拠:自立した患者が使用する場合は、45°に置くのが動線が最も少なくて済む。ただし、要介助の患者が使用する場合は、看護師の立つスペースを考えて30°に近いほうが介助しやすいため。

※車椅子は患者の左右どちら側に置いてもよい。

※車椅子のフットレストを上げる。 根拠:フットレストを上げておくのは、車椅子移乗時に直接フットレストに足をかけて乗ると、体重がフットレストにかかり、重心が偏って車椅子が倒れる危険性があるため。

②患者の上体を起こしてベッドの端に腰かけさせる。

③患者と向かい合い、車椅子から遠い方の足を患者の足の間に入れ、車椅子に近い方の足をうしろへ引いて立つ。 根拠:ボディメカニクスを活用するため。

④患者の骨盤部を手前に引き寄せ、上半身を前傾させ、患者の両腕を看護師の肩か腰に回してもらい、看護師の肩にもたれるように重心を移動させる。

⑤患者の腰に腕を回して脇を締め、しっかりと患者をかかえる。患者の上半身が前かがみになるようにする。

⑥そのままの姿勢で回転する。 根拠:一方の足はベッド側、もう一方の足は車椅子側に向けておくと、足を踏み変えることなく、回転できるため。

⑦ゆっくり座らせる。

⑧車椅子に深く座らせる。患者の背後に回り、患者に腕を組ませ、脇の下から手を入れる。肘に近い部分を持って患者の上体を手前に引き寄せる。できれば、患者に前傾姿勢をとってもらうと、患者の身体がコンパクトにまとまり、少ない力で移乗の介助ができる。


5 ドレーン・ルート等を挿入している際の車椅子移送の実際

①移乗に関しては 4 で紹介した手順で行う。

②患者の状態を観察し、装着しているドレーンやルートや機器を確認する。 根拠:偶発的な抜去を避けるため。

※患者の創部・ドレーン挿入部位の確認を行う。

※輸液ラインや留置カテーテルの接続・固定を確認し、移送中のはずれなどがないように整える。

※酸素吸入器や、装着しているME機器(輸液ポンプやモニタ類)を移送中どうするのか(いったんはずしてもよいのか、装着したまま移送するのか)を確認する。

③車椅子移送について患者に説明し、同意を得る。

④患者が車椅子に移乗し、安定した姿勢・座位をとるまで、患者から目を離さない。

⑤フットレストを下して足を乗せ、安全を確認してからブレーキをはずす。

⑥車椅子を押して動かす。

※常に患者の状態に注意しながら、静かに押して移送する。

⑦患者に気分や乗り心地を聞き、快適な走行に注意する。

⑧患者に装着されている輸液ライン、チューブ、留置カテーテルの接続・固定を確認し、移送中の安全を確認する。

⑨移送中、衣服や患者の指、ラインやチューブが車輪に巻き込まれないように注意する。

6 移送時の車椅子の操作

段差を昇る

・2㎝以上の段差があると、前輪がつかえて前に進めないため、ティッピングレバーを踏み、てこの原理で前輪を持ち上げ、前輪を段差の上に乗せたら、ハンドルを持ち上げるよにして車椅子を前進させる。

※深く腰掛けると重心が車椅子の後方になり、てこの支点となるが、浅く腰掛けると重心が前輪にかかりとても重くなる。

段差を降りる

・後ろ向きにし、大車輪から降りる。

下り坂

・ゆるやかな坂の場合は、大きく蛇行しながら、スピードが出すぎないように、ハンドルを引っ張るようにする。急な坂の場合は、後ろ向きに支えながら、進行方向に十分注意しながら下る。ハンドルにブレーキがあれば、ブレーキをかけながらでも良い。

エレベーターに乗る際

・エレベーターから降りる際に、直進できるように、前向きで乗り込んだら扉と向き合うようにエレベーター内で車椅子の方向を変える。

・混んでいる場合や、他の患者がいる場合は、後ろ向きでエレベーターに乗る。

※エレベーターの乗り降りの際は、開延長ボタンを押す。


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