【全身清拭】看護実習の事前学習ノートに書くべき看護のポイント6.7選 根拠付き

看護技術

こんにちは。無理やあブログ管理者の無理やあです。

この無理やあブログは、記事をそのまま書いてもらえば看護実習の事前学習ノートが仕上がるブログです。

事前学習は、看護実習には提出が欠かせないものです。ただ、普段から何かしらの課題やレポート提出に追われる看護学生さん、この無理やあブログはその事前学習を仕上げるために活用できます。

無理やあ!!事前学習・・無理やあ!!という看護学生さんは是非見て活用してください。

今回のテーマは『【全身清拭】看護実習の事前学習ノートに書くべき看護のポイント』です。

その目的、適応、準備物、全身清拭の実際について根拠を入れて書いていきます。

全身清拭とは

・全身清拭とは、どのような健康状態の患者にも適応できる、温タオルで汚れを拭き取って、全身の皮膚の清潔を保つための看護技術である。

・清拭は、患者の状態によって一度に全身を清拭する全身清拭と、部分的に清拭する部分清拭の方法がある。

全身清拭の目的

・全身の皮膚・粘膜の表面に付着している垢や汚れ、汗を取り除き清潔にするとともに感染を予防する。

・身だしなみが整えられ、心身の爽快感を得ることができる。

・皮膚に刺激を与え、血液循環が良好になり、皮膚・粘膜のトラブルを予防する。

・筋肉を刺激したり、他動運動の機会となり、筋肉の拘縮を予防する。

・全身を観察したり、スキンシップによるコミュニケーションをはかる機会となる。


全身清拭の適応

・病状により入浴・シャワー浴などができない患者

全身清拭の準備物

ベースン2個:ボディソープを使用するもの、拭き取り用各1個

バケツ1個:湯を入れる

排水用バケツ1個:湯を入れたバケツと同じ大きさ

ピッチャー小1個:バケツから湯を汲む

ピッチャー大1個:水を入れておく

ウォッシュクロス1枚

ガーゼ、ペーパータオル複数枚

タオル2枚

バスタオル3枚ほど

タオルケット1枚

ボディーソープ

水温計

ビニール袋

更衣用衣類

全身清拭前の準備

①患者に全身清拭の必要性、方法、かかる時間を説明し同意を得る。

②患者に了解を得てから衣類を準備する。

③気流(風)が当たらないように調整し、カーテンを閉める 根拠:プライバシーの確保のため。

④ベッドの上、ベッド周囲を清拭の物品が置けるように整理する。

⑤バケツに60~70℃の清潔な湯を準備する。 

⑥大きさピッチャーには温度を調整するための水を入れる。

⑦必要物品をベッドサイドに運び、清拭の手順を考えて配置する。

⑧ボディメカニズムを考慮しベッドの高さを調整し、固定されていること確認する。

⑨2つのベースンに52~55℃の湯を2/3程度ずつ入れる。 根拠:手を入れてウォッシュクロスを絞れる最高温度が約52~55℃であり、ウォッシュクロスを絞った時の理想表面温度は42℃で、肌に当てたときに温かいと感じる温度であるため。

⑩患者にタオルケットをかけながら、毛布などの寝具を足元に下げて折りたたむ。

タオルケットの下で衣類を脱がせる。 根拠:患者に寒気を感じさせないため。


全身清拭の実際

全身の全部位に共通する清拭方法

①ウォッシュクロスを絞って手に巻き、ボディソープを付けないで拭く。

②次にウォッシュクロスを湯に浸して絞り、ボディソープを付けて泡立たせて拭く。

③ボディソープを拭き取る際は、ウォッシュクロスをボディソープ用のベースンで洗ってボディソープを落として拭き取る。

④ウォッシュクロスをすすぎ用のベースンで洗い、3~4回清拭し、ボディソープ分が残っていないことを確かめてから、タオルやバスタオルで水分を拭き取る。

⑤皮膚の保湿をはかるためのクリームの塗布は患者に確認する。

⑥湯は汚れ具合を見ながら、温度が冷めないように適宜交換する。

顔の清潔

①片手で頭部を押さえ、目頭から目尻に向かって軽く拭き、ウォッシュクロスを洗ってから反対側を拭く。

②前額部を中心部から左右に拭き、鼻、頬、鼻翼から口の周囲を8の字を描くように拭く。

③鼻腔内の汚れも除去する。 根拠:感染予防のため。

頸部・耳(耳介)を拭く

①頸部は胸部の方向に拭く。

②耳は耳垢もよく観察し除去する。

上肢の清拭

①上肢を清拭する際の方向は、手指→手掌→手背→前腕→上腕→肩→腋窩の順に末梢から中枢に向かって拭く。 根拠:末梢の静脈循環を促進するため、あるいは改善するため。

②前腕を拭く時は手関節を保持し、上腕を拭く時は肘関節をもって前腕を支えて拭く。 根拠:患者の上肢が不安定にならないため。


胸部・腹部の清拭

①タオルケットやバスタオルは身体に密着させて掛ける。 根拠:タオルケットやバスタオルの隙間に冷たい冷気が入ると患者が寒気を感じてしまうため。

②胸部を清拭する時は下の図のように行う。

③腹部を清拭する時は下の図のように行う。腸の走行に沿って拭く。 根拠:腸蠕動運動を促し、排便・排ガスを促進する効果があるため。

下肢の清拭

①下肢を清拭する際は、指→指間→足背→足底→下腿→大腿の順に末梢から中枢に向けて拭く。 根拠:末梢の静脈循環を促進するため、あるいは改善するため。

②大腿を清拭する時は、患者の膝を立て大腿の内側から支えて安定させて拭く。

④タオルケットは足先まで伸ばして掛ける。

背部・腹部の清拭

①看護師側に身体を寄せて、背を向けて側臥位になってもらい、バスタオルを掛ける。

後頭部→肩→背部→側背部→腰部→臀部の順番で清拭をする。


最後に

全身清拭では、患者の露出が多い為、説明と同意、プライバシーに配慮することが重要です。

看護実習では、全身清拭では看護計画にあげるので、この記事を参考に注意点や根拠を知っていって下さい。

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